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ヴィクトリア
ランボーン
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ヴィクトリアについて


ヴィクトリア・ランボーンは、ボブ・ディランとモーツアルトが同じスケールで評価されるような、ブリスベーンの一般家庭で育ちました。両親には音楽家としての経歴はありませんでしたが、ヴィクトリアが3歳の時にピアノの稽古を始めさせました。そして、ピアノ教師の勧めに従い、ヴィクトリアは4歳になるとチェロのレッスンも始めました(8分の1サイズの彼女の小さなチェロにはビオラの弦が張られていました)。その年、ヴィクトリアは初めて歌を書きました。父親が録音したその短い歌のタイトルは「どうしてみんなが歌うのか分からないわ」。ヴィクトリアとすぐ下の妹の声に、揺るがないピッチがあると最初に気づいたのはピアノ教師でした。4歳にして才能が認められたヴィクトリアは、クイーンズランド交響楽団に連れられ、そこで様々な楽器が奏でるピッチを確認することで、すべての音に対する感性を磨きました。

ヴィクトリアは、常に学校の合唱団やミュージカルで歌うことを楽しんでいたので、ハイスクールが始まるとすぐに歌のレッスンを受けることにしました。初め、歌はヴィクトリアにとって単に楽しむためのものでした。というのも、当時はピアノとチェロに真剣に取り組んでおり、また作曲家になりたいという考えもあったからです。ハイスクール時代には正式に作曲のレッスンを受けており、歌やピアノの小品、弦楽四重奏曲、さらには二つの交響曲も作曲しました。シンフォニエッタ(小交響曲)はクイーンズランド交響楽団のメンバーによって演奏され、ピアノ協奏曲は、ヴィクトリア自身がクイーンズランド芸術音楽学院交響楽団と競演しました。ハイスクール在学中に、卓越したピアニストとチェロ奏者であることに対しAMusA学位が授けられ、更にヒュー・ブランドン記念奨学金も授与されました。その後チェロ奏者として、クイーンズランド青少年交響楽団と共に世界ツアーを行いました。15歳の時には、歌唱に対して「ジェームズ・ハーディ・ユース・オブ・ザ・イヤー」賞を受賞し、ハイスクールのプロダクション「ディドとエネアス」でディド役を演じました。ヴィクトリアはリハーサルと公演の一瞬一瞬を、徹底的に楽しみました。そして、オペラ歌手としてのキャリアを積むことはどんなに素晴しいことだろうかと思いました。

ハイスクール終了後、ヴィクトリアはクイーンズランド芸術学院のオーディションを受け、ピアノと歌唱によって入学を認められました。その1年半後には英国マンチェスターにあるロイヤル・ノーザン音楽大学(RNCM)に編入し、優等で音楽演奏の学士課程を終えた後、研究科、修士課程を終了しました。RNCMでは、それまで学んだものとは異なる形式のクラシック音楽を学ぶ機会を得、多くのコンサートで歌曲や現代音楽を演奏しました。

イタリアでの素晴しい夏の後、ヴィクトリアは故郷オーストラリアへ帰りました。そこでオペラ・クイーンズランドの青少年アーチスト・プログラムへの参加が認められ、その年はクイーンズランドで50回以上のコンサートに出演、また日本のユニバーサル・スタジオとの3ヶ月契約により、毎夜25、000人の聴衆の前で歌い、その年を終えました。翌年、オペラ・オーストラリアのツアー隊であるオージー・オペラの「蝶々夫人」のスズキ役で、プロのオペラ歌手デビューを果たしました。このプロダクションの2年余りに及ぶ国内ツアーでは、75回の公演を行いました。2009年、ヴィクトリアはオペラ・オーストラリアの「魔笛」の2番目の侍女役で本格的な舞台デビューを果たし、シドニー・オペラハウスに登場しました。これが、オペラ・オーストラリアとの継続的な関係の始まりでしたが、この他に、南オーストラリア州立歌劇場、ヴィクトリア・オペラ、マカオ国際音楽祭、メルボルン・オペラにも出演しています。ヴィクトリアは、王女、少年、兵士、修道女、芸者、そして19世紀のSMプレーのクイーン役まで、あらゆる興味深い役柄を演じて来ました。

ヴィクトリアはオーストラリア国内の多くの主要なオーケストラと、また海外のいくつかのオーケストラとも共演しております。2010年には、2人のオーストラリア人歌手と共に、中国でコンサートツアーを行いました。その中には天安門広場の人民大公会堂での演奏会も含まれます。歌手たちが歌ったのはオペラからのアリアが数曲、そして大半は中国語による中国歌曲でした。彼女たちには知らされていませんでしたが、これは外国人が中国語で中国歌曲を歌った初めての演奏会で、国営テレビで放映されました。ヴィクトリアは2011年にも中国を訪れ、有名な天津歌劇場での演奏会で再び中国歌曲を歌いました。

仕事の性質上、ヴィクトリアの1年の大半は演奏旅行に費やされます。そのため、西ギプスランドの自宅に帰るのは大きな楽しみで、そこでは二つの大好きな趣味、ガーデニングとクッキングに没頭します。ヴィクトリアは今も作曲(大抵は歌の)を続けておりますが、その中の2つのオリジナル曲をウェブサイトの「音楽」のページで試聴することができます。

ヴィクトリアには、電気技師のジェシカ、女優のステファニー、運動生理学者のレベッカ、そして歴史を教える高校教師のケリーという4人の仲良し姉妹がいます。